Friday, August 24, 2018

火の用心!ビーズフェスティバルと選挙は参加する事に意義があるのだ!

ビーズフェスティバルか引っ越しかでハラハラしすぎたみたいでなんかとっても疲れたわ。
そんなお騒がせな弟なんだけど、そもそもどうして引っ越しする事になったのか?

それは7、8年ほど遡ります。
2010年っていえば、オバマ政権が始まって浮かれてたのに
中間選挙であっと言う間に共和党に政権を奪われて
今の地獄の地盤が出来上がった頃よ。

そんな歴史に水をさすような年に水じゃなくて火を注がれたんですって。
なんかね、外が騒がしいなぁって思ってたら
消防士がドンドン部屋のドア叩いてるのよ。
出ろって言ってるらしいの。
え? どこに? デートの誘い?ってちょっと心が踊ったんだけど、
あっという間に心はポッキリ折れたのよ。

火事ですって!!

すぐ上の部屋で火事が発生しました!
と言うわけでアパートの住民みんなで外に出て見守ってたんだけどねぇ
上の人ってのがさ、これがさ、あのいわゆるあれですよ。
片付けがちょっと苦手っていうか、まぁやったことないっていうか、
こんまり先生がアメリカに上陸して片付けコンサルタント増やしてるらしいから
きっとそのうちに片付いたはずなのよ。
でもね、火事は8年前に起こってしまっているわけで、
こんまり先生はまだ金スマあたりで注目され始めてた頃ですし、
上の住人は80代のおばあちゃんですし、
立派なゴミ屋敷なのよ!

ゴミって言っても彼女には宝物で
床から天井まで積み上げたれた新聞紙の一枚一枚にときめくんです。
誰がなんと言おうとときめくの!
だっていつか使う予定だったんだもの。
そのいつかは絶対にこないってこんまり先生は言ってたけど
片付けの魔法は翻訳されてなかったの。まだ。

で、その新聞紙やら雑誌やらの山が水かけてもかけてもかけてもくすぶってるんですって。
消えたかなぁって思ったら煙がモコモコとかプスプスとか言ってるの。
で、また水ぶっかけるでしょ?で、やっと消えたかなぁって思ったらまた煙が・・・

ときめきすぎたのかしら?いったん燃えた恋の炎はなかなか消えないのよ。

よくあるでしょ?誕生日のケーキで消しても消しても火が再びついちゃうロウソク。
願い事が何回も言えちゃうお得なあのロウソク。
どうかこの火が消えずにあのイケメン消防士がいつまでもいますように・・・

そんなマジカルな火事も消防士にしたら残業中に書いても書いても消えない書類と同じで
あんまりにも迷惑。ちっともお得感はないのよ。
まぁね最終的には窓をぶち壊してそこから全部放り出してやっと火を消したんですって。
消防士のメンツ丸つぶれよ!消火してないのよ結局!

そうやってたっぷり水を注がれた真下にあった弟の部屋はもうもうもう!!!
とりあえず物はどうにかできてもね、あれだけ水をぶっかけると壁がねぇ
外側は乾いてても、中の方までみずみずしい状態がずっと続くよの。

壁は乾いててなんぼであって、決して濡れていいはずはないの。
水もしたたるいい壁になんだか浮かんできてね、影が・・・
まさか!あの火事で被害者が出たの? 何かの怨念??
怨念の方がまだよかったわよ。カビだったんだもの。

カビはないわ。
オカルトだったら塩まいときゃいいんだけど、
カビほっといたら死ぬからね。空気中に舞って肺の中に入り込むのよ。

そんな中、アパートのオーナーが夜逃げするって自体がおきまして。
夜逃げしたかったのは弟なのに!
修理する気も金もないオーナーさんはどうも売り払ったらしいの。
アパートも住民も丸ごと。
新しいオーナーは火事のこと知ってるのかどうか全くその話題が出ないらしくってさ、
とりあえず一回この惨事を見に来てください!!
って弟たちは訴えるんだけど、行くよ行く!来週〜
って約束の時間に現れない行く行く詐欺。
最初から修理する気はないわけ。

ゴミ屋敷のおばあちゃんの壊れた窓も半年そのままだったらしいわ。
ニューヨークの真冬に窓が全開ってことは身も心も凍りつきますから。

近所に住む娘の家に避難してたらしいけど。

で、訴える!裁判だ!弁護士だ!
って8年ほど叫び続けてやっと工事が始まるってわけよ。

工事中はホテルに住んで、更にその代金を払ってもらうって約束を裁判を通してさせたらしい。

でね、日本だったら工事するって言えば大抵の場合は工事するらしいの。
そんな言ったことがそのまま本当になるなんてファンタジーはここニューヨークでは幻。
そんな都市伝説まだ信じてるの???
まず口裂け女に出会える確率の方が上だから。絶対に。

というわけで弟よ。一旦出てしまったアパートに戻れるなんて思わない方がいいわ。

べっこう飴今度プレゼントしようっと。





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