あのさ、ママがダメダメじゃないと子供はしっかりしないんだって
私しっかりしてない.....
と言う娘。自覚あるんかい!!
ママがいけないんだよ!
私が産まれた時からやり直して。
出たよ。妖怪他人任せ
あのねぇ ママはあんたくらいの時からすでにしっかりしてたの
あんたが産まれた頃にはすでに貫禄のあるしっかりだったの
おばあちゃん見てよ。
母がうちに転がりこんで3週間
当然のように洗濯物を渡され母のパンツを洗って畳む
当然のように毎日ご飯を作る
娘の食べ残しは綺麗に食べてくれる
そんななんとも言えない胸がざわざわする毎日
定年したから彼氏と住むわ
孫の面倒はみないぜ!
って捨てゼリフを残して遠くに住んで10年
1年に一度くらいしか会わない生活に慣れてたのよ
でこの彼氏がどうも痴呆気味で
暴言吐いたり暴力を振るうようになったから
もう別れた!と家にきたのよ
正直70過ぎても元気だから構わないわ
やりたい様に生きてて結構!
この彼氏もとんでもないヤツで
母以外誰も好きじゃなかったから別れて万歳!
でもね、過去を振り返ると
走馬灯の様にさまざまと思い浮かぶエピソードの数々
私がしっかりしなきゃ!
私が覚えてなくちゃ!
私がやらなきゃ!
私が弟妹の面倒みなくちゃ!
私が!!
もううちの冠婚葬祭に両親はいらん!
とまで思っていた不良老人どもめ
確かにおばあちゃんはしっかりしてないね〜
ママが全部やるしね〜
お前も手伝えよ!
おばあちゃんを台所に立たせてないのは私だが
なんかパパッと作ろうか?
って言う言葉が恐怖の呪いだって知ってた?
パパッと作って美味かった事はありませんから!
カレーがどうしてこんな味になるの?
なんでこの野菜炒めに全く味がないの?
この味噌汁ダシとった?
棚をあさって蕎麦あるじゃないとか
冷凍庫見てこの冷凍うどんで作ってあげる。
って言うたびに
食材無駄にしないで!
私がやるから!
となるわけですよ。
思い出したらちょっと悲しくなったわ
でもね当人は特に手を抜いてるわけじゃないのよ
そこそこ一生懸命なのよ
努力はしてるなぁってわかるの
その努力があんまり報われないだけっていうか、
失敗から何も学ばないっていうか、
そもそも失敗したって思ってない
究極のポジティブ思考
しっかり娘に遺伝された un-shikkari な血
というわけで私はそこそこしっかり者になれたから感謝すべきか
じゃぁさぁママ
私の子供はしっかりするのかなぁ
きっとそうよ。しっかり者よ
ご飯も作ってくれるかなぁ
ママが教えとくわ。
で死際には子供達にあんたの面倒お願いして
わかった!お母さんの面倒は任せて!
って言う言葉に安心して死ぬの
だから子供に迷惑かける様な人生だけは送るんじゃないわよ!
と娘がしっかりとする事はないというのを前提に
切実な願いを込めて
まだ見ぬ孫に会いたいなぁ
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